いちばん詳しい「エピディオレックス」解説!同社製カンナビノイド製剤「サティベックス」は大塚製薬が販売中。

前回の記事で触れた「エピディオレックス」について。

■エピディオレックスってなに?

昨年2018年11月1日にFDA(米国医薬食品局)の承認がおりたばかりのれっきとした医薬品で、
”医薬品グレードのCBDオイル”ともいわれる純粋なCBDオイルでありCBD製剤です。
エピディオレックスには 100mg/1ml(10%)の CBD が含まれています。
経口注射器を用いて正確に分量をはかりながら使用していきます。

体重1kgあたり×2,5mgを1日2回からはじめ、医師の指導に基づき最大では1kgあたり×10mgを1日2回までの増量が有効なことがあるそうです。

たくさんの量を摂れば摂るほど良い、というものではないのですね。

2歳以上の患者にレノックス・ガストー症候群またはドラベ症候群がある関連する発作の治療に適応されます。

どちらも難治性てんかんを発症し命をおびやかす難病です。

エピディオレックスの製造元はアメリカのグリーンウィッチバイオサイエンス社。(GW製薬)

同社は大麻由来の製品として世界ではじめて承認された「サティベックス」を発売していることでも知られています。

このサティベックスは28カ国以上で販売されておりTHC(※2)とCBDを1:1で含む、カンナビノイド(※1)系がん疼痛治療剤です。

なんと日本の大塚製薬が約12年前の2007年からアメリカでの独占的な開発・販売のライセンスを持っています。

(※1 カンナビノイドとは:大麻草特有の生理活性物質の総称)

(※2 THCとは:テトラヒドロカンナビノールの略。いわゆるマリファナの陶酔感などをもたらす代表的成分ですが、CBD同様に医学的・治療的用途も有しています。)

詳細をお知りになりたい方はこちらで確認することができます。[ 大塚製薬公式HP ]

■医薬品CBDのいま、そして摂取量のめやす

欧米ではCBDはすでに医薬品としての位置づけにほぼなりつつあるといわれていますが、
(もちろん、CBD製品なんにでも適用されるわけではありません。)
そのことにより飲食店での提供が取り締まられるなど混乱が生じていますね。
急速に人気があがったCBD入り食品や飲料がなぜ取り締まり対象になってしまったのかというと、
米国では医薬品を食品として提供することが禁じられているからです。CBDが悪いのではなく、「効能が認められた医薬品である」ことが問題なのです。

自然の産物である大麻草のような天然のものが医薬品として認められた例が少ないせいで、
こういった混乱が起きていると言われています。

「人々はすでに何が必要かを理解している」、とはよく言われますが薬・サプリ・さまざまなプロダクトは実際に手元に届くことが大切ですのでそのための法整備がのぞまれますね。

また、この記事を読んでいる方とCBDべイプやCBDオイルなど日常的に摂取されている方は
・商品によってちがうCBD濃度
・推奨摂取量

について考えたことのある方も少なくないと思います。

日本では食品として扱われるCBDには明確な用法容量効能など記載はなく
ご自身のライフスタイルや体質・体調などと相談になります。

もちろんそれは常識の範囲内での摂取量に留めるかぎり問題ないわけです。が。

いまひとつ釈然とせず、体感もないぞ。という方、使用量について皆目見当がつかない、とお悩みの方はエピディオレックスをひとつのガイドラインとして参考にされてみてもよいかもしれません。

ちなみに体感にこだわらず、ニコチン入り煙草の代替品としてはもちろんのこと、
またはアロマや水蒸気を楽しむ健康習慣としてのCBDリキッドを利用したとしてもちゃんと価値があります。

なぜなら身体の調子をよくすることすべてに体感があるわけではないですし、
欧米では予防医療という考え方もすすんでいます。

その場合も重視するべきは製品の品質になります。
なかにはごく微量のCBDを含んでいるに過ぎない”CBD入り製品”も少なからず市場に出回っているからです。

いたずらに濃度の高いものを求める必要はありませんが、含有量の少なすぎるのも問題です。

予防医療はそもそもは東洋医学の考え方ですが、
西洋医学が台頭する現代で医療費の社会負担が問題視されるなか光明となり予防医療、
さらには代替医療の分野からもCBDが非常に期待されています。
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