気になるCBDの安全性、WHO(世界保健機関)の公式見解

こんにちは、Lily Steamの大久保です。

今回はWHOの第39回ECDD会議における事前審査報告書を引用しながら、CBDの安全性についてお話したいと思います。(※ECDD会議とは:薬物依存に関する専門委員会)

この報告書はWHO事務局が2010年に定めた、精神作用物質の審査方法の手順に基づいて作成された国際的に権威のある文書です。

以下に日本語訳版を置きますのでご興味のある方はご覧ください。


[日本臨床カンナビノイド学会による日本語訳のページ]

世界保健機関(WHO)
薬物依存に関する専門委員会(ECDD)
第 39 回会議
ジュネーブ 2017年11月6日〜10日

第39回ECDD会議CBD事前審査報告書


以下に抜粋したものをご紹介させていただきます。

・乱用の心配なし。

乱用傾向の実験モデルで、CBD は、条件づけられた薬物処置区画の嗜好性あるいは脳内自己刺激にほとんど影響を与えないように思われる。

動物用医薬品における CBD 弁別モデルでは、THC 代用となることに失敗した。

ヒトにおいて CBD は、乱用あるいは依存可能性を示唆する作用を示さない。

THCというのは簡単に言うと麻薬大麻の、人がハイになる成分です。

医療大麻として医師による適切な処方で利用されることもあります。

CBD は、現在フェーズⅢ試験において純 CBD 製品(エピデオレックス)を用いたいくつかの臨床試験でてんかんの効果的な治療として実証されている。

CBD が多くの他の健康状態のために有用な治療であるかもしれないという初期的なエビデンス(科学的証拠)もある。

多くの病気の治療のためにオンラインで入手可能なオイル、サプリメント、ガム、高濃度抽出物のCBD 製品の承認されていない医療用途がある。

てんかん
CBD の臨床使用はてんかん治療で最も先進的である。臨床試験で CBD が、現在フェーズⅢ試験で単一の純粋な CBD 製品(Epidiolex)で、少なくともてんかんのいくつかの形態のために効果的な治療として実証された。

CBDの効果はてんかんで認められ、他の健康状態にも有用な治療法となりうると発表されています。

今後のさらなる研究に期待されます。

・依存性もなし。

B. ヒト臨床試験

CBD の潜在的な身体依存効果(例えば、離脱症状や耐性)に関するコントロールされたヒト研究では、報告されていない。

”大麻抽出物”と聞くと連想する麻薬の害のイメージは、全く該当しないことがわかりました。

ポイントは単一の成分であるということです。

日本でも存在感を増してきているCBD関連グッズ、最近では駅ビルの雑貨店やオーガニック系のコスメショップなどでもおしゃれなボトルの乳液やバームをよく見かけますね。

昨年2018年、百貨店の伊勢丹新宿本店でもCBD入りチョコレートのポップアップショップが話題でした。

今後もますます目にする機会が増えそうです。

 

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